オールドスクールとは?ヒップホップダンスにおける歴史や特徴を紹介!

オールドスクールとは?ヒップホップダンスにおける歴史や特徴を紹介!

ダンスのジャンルの中に「オールドスクール」と呼ばれる分類があり、ヒップホップダンスの礎を築いたとも言われています。

今日踊られているダンスにはさまざまな歴史的背景があり、中には驚きの過去までも隠されています。

そこで今回は、オールドスクールの意味を知ると共に、ダンスの歴史を覗いてみましょう!

オールドスクールが持つ意味とは


オールドスクール(Old School)は、【昔ながらの、古き良きもの】という意味を指しており、ダンスにおけるオールドスクールは、発生した年月が古いダンスジャンルのことを指しています。

一方で、ブランドの Vans に「Old Skool」と呼ばれるスニーカーがありますが、こちらの場合は「昔ながらの」という意味合いで使われています。また、「Skool」という文字は誤字ではなく、先代のものを敬う意味合いを込めたスラングとしてこの文字が付けられています。

バンズのオールドスクールはこんな靴!「Vans – Oldskool」

ダンスジャンルとしてのオールドスクール・ヒップホップ


ダンスジャンルにおけるオールドスクールのジャンルは「ロックダンス、ポップダンス、ブレイクダンス(後に紹介)」が挙げられ、これら3つがオールドスクールヒップホップの要素であると言われています。

今日のヒップホップダンスは、これらのジャンルに改良などが加えられて成立されており、3つのジャンルから全てがスタートしたともいえます。

オールドスクールヒップホップの成り立ち


オールドスクールヒップホップの成り立ちは、1970 年代初頭アメリカのニューヨークにあるブルックリンから始まり、ディスコの中で若者が踊っていたダンスが始まりだともいわれています。

当時は現在で言うようなダンスバトルやショーケースなどは存在せず、ディスコの中で踊るようなダンスや、歌手のパフォーマンスの一部で踊るダンスなどが現在のヒップホップの起源になったともいわれています。

オールドスクールヒップホップの歴史


ヒップホップという概念が生まれたのは NY のある東海岸ですが、ロックダンス・ポップダンスなどは西海岸(LA など)を中心に発生しています。オールドスクールヒップホップに共通して言えることは、1970 ~ 80 年代にかけて成長を遂げており、後のダンスのスタイルを形成したものであるといえます。

そもそもヒップホップって何?


元々ヒップホップはギャング文化などを中心にして発生しており、ブレイクダンスの他に DJ やラップ・グラフィティ(ラクガキ)なども含まれる文化の総称がヒップホップと呼ばれるものでした。後に、ストリートダンス全般もヒップホップと呼ばれるようになり、それらの礎を築いた3つのダンスジャンルがオールドスクールと呼ばれるようになりました。

オールドスクールヒップホップダンスの特徴

3つのジャンルから成るオールドスクールですが、発生した年月が近いといえど全てのジャンルに大きな違いがあります。各々の歴史や特徴や歴史があるので、まずはそこから掴んでみましょう!

ロックダンスの特徴・歴史


ピタリと止まる動作やステップが特徴的なダンスですが、ロックダンスが生まれた当時からこの動作は存在しています。1969 年に LA で発生したと言われており、ドン・キャンベルと呼ばれる人物が「Funky Chiken」という曲を踊る際、上手く踊れないことからピタリと止まる動作(鍵をかけるように止まる)を組み込んだことが始まりであったと言われています。

ポップダンスの特徴・歴史


ロボットダンスやアニメーションダンスとも呼ばれるジャンルで、体の筋肉を弾いて振動する動作が特徴のダンスです。現在のポップダンスが完成し始めたのは 1978 年であると言われていますが、70 年代初期には体の一部を波のように動かす「ウェーブ」などの動作を使うダンサーが存在していました。

ポップダンスはこちらで詳しく解説しています。
ポップダンスとは? その特徴や流派まとめ。基礎の動き・練習方法も紹介

ブレイクダンスの特徴・歴史


アクロバティックな動きや回る動きが特徴的で、こちらは 1970 年代にヒップホップ文化が生まれた NY で発生しました。当時の NY のブルックリンでは犯罪やギャングの抗争が勃発しており、抗争の代替手段や、犯罪の抑制のためにブレイクダンスが用いられていたともいわれています。

オールドスクールダンスに合う曲

James Brown – Get On UP
ファンクの神様とも呼ばれているジェームスブラウンの一曲で、オールドスクールダンサーでは知らない人がいないという程の有名人です。オールドな雰囲気の音楽ですが、1970 年代ではクラブの最先端を進んでいた音楽でもあります!

Afrika Bambaataa – Planet Rock
HipHop の概念を作り出した男であるアフリカ・バンバータは、ギャングのリーダーであると同時に DJ で音楽も作っていました。オールドスクールのダンスにはぴったりなので、ディープにダンスをしたい人は是非聞いてみてください!

ニュースクール・ミドルスクールとの違い


オールドスクールの他に、ニュースクールとミドルスクールがありますが、これらの違いを簡単に説明すると「誕生した年」が違います。ジャンルはたくさんありますが、ミドルスクールの代表ジャンルには「ニュージャックスウィング」「ワッキング」などがあり、ニュースクールには「ヒップホップ」「ジャズ」「ハウス」などがあります。

これらのダンスが発展した理由には諸説ありますが、オールドスクール → ミドルスクール → ニュースクールという順番で、それぞれの文化を独自に成長・アレンジする要領でダンスのジャンルが発展したと言われています。

オールドスクールダンスの衣装おすすめ5選!

ダボダボな衣装がヒップホッパーだと思われがちですが、オールドスクールの衣装は意外にきれい目だったりします。ダンスの衣装は十人十色なので、好きなファッションがあったら真似してみましょう!

ファンキーなスタイルがオールドスクールの基本!


ロックダンスやポップダンスではバンダナやジャケットなどが人気で、特にバンダナはどんなダンスにも応用できるため、おすすめのアイテムです。ただきれいな衣装を着るだけでなく、ちょっぴり悪そうなファンキーファッションが衣装映えするので、さまざまなアイテムを盛り込んでかっこよく決めましょう。

オールドスクールダンスにはペイズリー柄のバンダナがおすすめ!

ストリートファッションはオールドスクールから生まれた!?


パーカーやスポーツブランドの服がストリートシーンで人気を博していますが、ヒップホップ文化が生まれた当初から愛されているファッションです。オールドスクールダンサーの中にはそれらの文化を引き継ぐかのようなディープな衣装の方々が多いので、ぜひ真似してみましょう!

パーカーでかわいく踊ろう!「Adidas – パーカー」

オールドスクールにはハットが必需品!


ハットはおしゃれな紳士のようなイメージがありますが、ダンサーさんから愛されるおすすめのアイテムです。男性ばかりが被っていると思いきや、女性も大勢着用していますので、是非ダンスパフォーマンスにはハットを着用してアピールしてみてください!

ハットでシックなダンサーを目指そう!「Kangol – ハット」

ジャージやジャケットを羽織るダンサーも続出!


ダンスをする上で羽織ものも大事なアイテムの一つです。何を羽織ろうか迷う方も多いですが、ジャージやパーカー、さらには Y シャツなども人気です。オールドスクールの中では細かいルールはないので、好きなアイテムを羽織ってパフォーマンスをしてください。

練習にも本番にもおすすめ!「Adidas – セットアップジャージ」

スニーカーだけじゃない!革靴も人気アイテム!


スニーカーブームの煽りを受けて、ダンサーの中でもスニーカーが人気ですが、ロックやポップダンスでは革靴なども着用されています。特にジャケットコーデやハットなどのフォーマルなアイテムとの相性が抜群なので、おしゃれでかっこよく決めたい方は革靴などもおすすめです。

機能&おしゃれさならこれ!「JADE(ジェイド)」

まとめ

ストリートダンスにはさまざまなジャンルがあり、一つ一つに独自の文化と歴史があります。その中でもオールドスクールはストリートダンスの礎になったものでもあり、現在のダンスに強い影響を与えています。ダンスの歴史は奥が深いので、ダンスの練習だけじゃ物足りない人は、ぜひ歴史に足を踏み入れてみてください!

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