今回紹介するスネークダンスは、ダンスの基礎となるアイソレーションの進化系です。
ヒップホップでは基礎となる体の使い方になるため、やり方をご説明します。
体のウェーブと混同しやすい技ですが、初心者の方でも練習すれば簡単にできるようになるので、根気強く練習してみてください!
スネークとは?基礎トレ・アイソレーションの進化型
スネークダンスは基礎となるアイソレーションを応用した技になります。その名の通り、蛇をイメージした動きで、体を左右に波打たせるような動きです。ソウルダンスでよく使われる体の動きではありますが、最近ではジャンル問わず幅広く使われています。
レッスンではスネーク単体を行うことはあまりないですが、ウォーミングアップの一環で行うことは多々ある技です。アイソレーションの頭、肩、腰が上手くできるようになった方はすぐできるようになると思いますが、この 3 つのアイソレーションがまだ苦手という方はまずはアイソレーションの練習を重点的に行うことをおすすめします。
アイソレーションはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
動画で学ぶ「スネーク」基本編
動画を見ていただければわかると思いますが、動き自体はすごくシンプルです。体を順番に滑らかに動かすというだけの動きになります。頭、肩、腰のアイソレーションを軸に行う動作なので、アイソレーションができる方はスムーズに身に着けられます。それでは、動き方やポイントを解説していきます。
スネークの基本動作
スネークダンスとは体は正面に向いた状態で、横向きに体を波打たせていきます。ボディーウェーブを知っている方は混同してしまうかもしれませんが、ボディーウェーブは縦に波打たせていくのに対して、スネークは横向きに波打たせる動きになります。
また、スネークは波打たせる前と波打たせた後に足を一歩横に動かすのも、基本動作になります。動き方としては、頭 → 肩 → 腰と動かして足をそろえる。逆向きにも同じ動作をするということを繰り返していきます。
コツと注意するポイント
最初は、体の動かし方が難しいかもしれませんが、この動作を流れるように行えるようにしましょう。頭、肩、腰と別々で動いているように見えてしまうとスネークではなくなってしまいます。流れるように、波打つように動かせるように練習しましょう。
一見、難しそうに見えるかもしれませんが、練習をすれば必ず上達するので、辛抱強く練習してみてください。
コツ1.「正面を向く」を忘れない
スネークを練習する際には、正面を向くということを忘れないようにしましょう。体の向きが変わってしまうと見え方なども変わってしまいますので、注意してください。
コツ2.棒をくぐるようなイメージをもって
そして、体を動かす順番は、頭 → 肩 → 腰という順番になります。足を一歩踏み出してから順番に体を足に寄せていきましょう。その際、頭の高さに棒があり、その棒をくぐるようなイメージで動かしていくと、きれいにできるとおもいます。
体を動かし終えたら、残っている足を持ってくれば完成です。流れるように動くということがポイントですので、適度に脱力することを忘れずに意識してください。
コツ3.まずはステップなしで練習
いきなりステップも交えてしまうと難易度が高くなってしまうため、まずは正面を向いた状態でその場でできるように練習をしていきましょう。その場で流れるように動けるようになったら、一歩踏み出してスネークという動きに慣れるように段階を踏んでいくと体で覚えやすいです。
この動きを左右に繰り返し行うことがこのステップでは重要なので、まずは一方向を練習し、慣れてきたら逆の方向を練習、両方向できるようになったら繋げて複数回行うという練習方法が上達のコツです。
スネークは自宅でも練習しやすい
先述の通り、スネークダンスはあまり大きく動きません。そのため、自宅などでも練習可能です。一歩動くスペースがあれば練習可能なステップなので、極論お風呂などでも練習できるステップです。音楽をかけ、お酒片手に気持ちよく曲に乗るという形でも練習ができる踊りです。
通常、他のステップの練習をするにはある程度の広さが必要になったり、ステップの際に音が出てしまい、下の階に住んでいる住民に迷惑が掛かってしまうという恐れもあります。しかし、マンションやアパートに住んでいても、激しい動きをするダンスではないため、近隣の方々に迷惑をかけてしまう心配も無用です。
応用編?スネーク“ウォーク”とはどんなダンス?
スネークウォークとは、スネークダンスを応用した足技になりますが、かなり難易度が上がります。「ひとりでできるもん」という有名なダンサーがよく使っている技ですが、これができるようになると不思議さを演出できるようになります。
基本動作としては、歩くという形になります。綱渡りをイメージするとわかりやすいかもしれません。1 本の綱をイメージし、その綱の上をバランスを取りながら歩くイメージになります。前に出る方の足はかかと、後ろの足はつま先が地面についている状態をキープしながら歩いていきます。
その上で、前足と後ろ足の角度が 90 度になるように動かし、前足の角度をもとに戻したら後ろ足を前に持ってくる。という動作を繰り返していきます。
大事なのは 1 直線に歩くということと、90 度を意識するということです。最初はゆっくり 1 歩ずつ練習し、次は 2 歩、3 歩と連続してできるようにしていきましょう。かなり難易度が高くなりますが、ぜひチャレンジしてみてください。
スネークはどんな曲に合う?
先述の通り、スネークダンスは体を左右に波打たせる動きあり、ソウルダンスでよく使われていた動きです。そのため、テンポがゆっくりな曲が合う動きになります。ゆっくりな曲に合わせて踊ることにより、セクシーさが増します。アップテンポな曲や DOPE なヒップホップよりも少しセクシーな R&B の曲にも合う動きと言えます。
おすすめの曲としては、『Sexy Back』(Justin Timberlake)などです。
少し古い曲ではありますが、Justin Timberlake のセクシーな声にスネークの動きが合い、魅力的に見えやすくなると思います。R&B の曲中にワンポイントとしてゆっくりと動くスネークダンスを入れると空気感を変えることなどもでき、より魅力的なダンスができますよ。
スネークにおすすめのダンスシューズ・服装は?
スネークダンスは体を使って波打たせる動きです。そのため、体の動きが見やすい服装でないと動きがわかりにくくなってしまいます。そのため、最近流行っている細めの服装がオススメです。
スネークダンス以外も一緒に踊るとしても映える、アディダスのジョガーパンツなどはかなりオススメです。ヒップホップ感を残しつつ、シルエットもキレイに見せることができますよ。
また、シューズは主張の激しくないものがおすすめです。体のシルエットで魅せたい技なので、注目が集まりにくいシューズがオススメです。
シンプルにプーマのスエードなどは踊りやすさも兼ね備えているのでいいと思います。
衣装選びで意識すべきは、先述の通りシルエットがわかりやすいかどうかという点です。体の流れるようなシルエットが見えるように意識して選んでみてください。
まとめ
今回はスネークダンスを紹介しました。ダンスの基礎であるアイソレーションを応用した技となるため、少し難易度は上がりますが練習すれば必ずできるようになります。
まずはアイソレーションを練習し、慣れてきたらスネークダンスを練習するという段階を忘れずに練習してください。
スネークダンスができるようになると、気持ちよく曲に乗ってちょっと踊るということもできるようになります。
ぜひ練習してみてください。