ヒップホップダンスとは?歴史やジャンルを徹底解説!【初心者必見】

ヒップホップダンスとは?歴史やジャンルを徹底解説!【初心者必見】

文化には長い歴史があり、ダンスにもまた歴史があります。

ストリートダンスの歴史はその他の歴史と比較するとまだまだ浅いですが、短い歴史の中にたくさんの世界が詰まっています。

そこで今回は、ダンス初心者必見の「ダンスの歴史入門編」のまとめを伝授していきます。

当記事を閲覧する時の注意点ですが、ヒップホップの歴史はさまざまな歴史観や音楽観に基づいた情報なので、人それぞれの見方が存在しています。

これから歴史について学びたい方は、人によって異なる意見が存在するということを理解して知識を集めましょう!

ヒップホップダンスとは

大人気のヒップホップダンスですが、ヒップホップというのは非常に曖昧な定義であり、ダンスジャンルを指すときもあれば、文化のまとめである「ヒップホップカルチャー」を指すこともあります。

今回は「ヒップホップダンス」に焦点を当ててご説明しますので、まずはダンスの歴史について理解してみましょう。

※誤解を避けるために本記事ではダンスジャンルの一つであるヒップホップダンスを「HipHopダンス」として記載いたします。

ヒップホップダンスのジャンル・種類

ヒップホップのダンスにはさまざまな種類があり、ややこしく思われがちですが、数ある中の重要なジャンルをピックアップしてご説明していきます。

オールドスクールとは:ジャンルの種類

オールドスクールと呼ばれるものは、ヒップホップ文化が生まれた当初から存在するオールドスクール(昔ながらのスタイル)のダンスジャンルで、これらをなしにしてダンスの歴史は語れないといわれるほどの重要な項目です。ジャンル数は少ないものの、後のダンスに強い影響を与えたジャンルであるといわれています。

ブレイクダンスとは

アクロバットや回る技が特徴的なダンスですが、最初はギャングの闘争を治める手段の一つとして扱われていました。後にダンスバトルと呼ばれる文化が発生したのがこのジャンルで、70年代のディスコでよく踊られていたダンスジャンルです。

ロックダンスとは

「鍵をかける」という意味を持つLockから生まれたジャンルで、音に合わせてぴたりと止まる動きが特徴のジャンルです。ソウルダンスやタップダンスから影響を受けていたという説があり、70年代当時からパフォーマンス性の強いジャンルとして扱われていました。

ポップダンスとは

ポップダンスという響きは聞き馴染みがないかもしれませんが、日本では「ロボットダンス」「アニメーションダンス」と呼ばれることの多いジャンルです。ポップダンスが発生した当時は、筋肉に力を入れて弾く(Pop)という動作からこの名がつけられました。

ミドルスクールとは?その特徴と歴史を紹介

オールドスクールとは?ヒップホップダンスにおける歴史や特徴を紹介!

ニュースクールのダンスジャンル

ニュースクールはオールドスクールなどの影響を受けた新しいジャンルのダンスで、80年代後半から90年代にかけて成長したジャンルです。現在でHipHopダンスと呼ばれているジャンルは、このニュースクールに含まれています。

HipHopダンスとは

実はオールドスクールとニュースクールの間には「ミドルスクール」と呼ばれる区分も存在しており、ミドルスクールに発生したニュージャックスイングと呼ばれるジャンルのダンスを影響を色濃く受けたのがこのHipHopダンスです。

さまざまなヒップホップのダンスジャンルの個性を取り込んで生まれたのがこのジャンルであり、現在はダンスジャンルの代表格として扱われるようになりました。

ジャズヒップホップダンスとは

ヒップホップダンスと混同されがちなジャンルですが、ダンスのスタイルは大きく異なっています。「JAZZ(ジャズ)」の名前が付いている通り、ジャズダンスの色を強く受けているジャンルで、ジャズダンスの色とHipHopダンスの色の両面を持ったスタイルであるといえます。

ハウスダンスとは

ハウスミュージックに合わせて踊るジャンルとして有名で、細かいステップと時折行われるアクロバティックな動きが特徴です。タップダンスやブレイクダンスの特徴を取り入れたという説があり、細かい動きはタップダンスから、フロアに手を付くような動作はブレイクダンスから来たといわれています。

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ヒップホップダンスの歴史

さて、ダンスジャンルに関しての説明ができましたが、一体どうしてここまでダンスが流行したのかが気になる部分です。ここからは日本でヒップホップダンスが流行したといわれる理由についてご説明していきます。

日本におけるヒップホップダンスの歴史

現在では大人から子供まで親しまれているHipHopダンスですが、日本で流行したのは90年代からになります。それ以前にもダンス映画やパフォーマーの来日からダンスは流行していましたが、HipHopダンスが日本に浸透したのは割と最近の話です。

90年代以前は今回ご紹介したオールドスクールなどが流行していましたが、80年代後半から90年代にかけて発達したニュースクールが日本に流れ込んだというのが始まりです。

ヒップホップの歴史:映画で大流行

HipHopダンスが日本に入ってくる前からダンスは若者の間で行われており、80年代に放送された「フラッシュダンス(1983年)」や「ワイルドスタイル(1983年)」などが若者のハートに火をつけていました。

そして、時代は遡り2000年代に入り、さまざまな映画が放送される中で、「You got served(2004年)」などをきっかけにHipHopダンスシーンがさらに盛り上がることになりました。

ヒップホップの歴史:テレビ番組で大流行

日本でのヒップホップ文化の隆盛に最も貢献したともいえるのがテレビ番組で、90年代に放送された「たけしの元気が出るテレビ」の中で行われた「ダンス甲子園」などが若者の心を強く刺激したといわれています。当時はヒップホップの認知度が低かったものの、テレビ番組を通じて多くの人たちがダンスに興味を持ち、ヒップホップへの道へと脚を踏み入れました。

また、テレビ番組「めちゃイケ」の中で行われた岡村隆史さんのダンスパフォーマンスに影響を受けてダンスを始めたたいうダンサーも多く、当時テレビが持っていた影響力というのは計り知れないものがありました。

ヒップホップの歴史を学べる本

今回はHipHopダンスの歴史についてご説明しましたが、ヒップホップ文化の歴史は奥が深く、掘り下げればダンスだけでなく音楽やアート、民族文化の分野まで広がります。もっと情報を知りたい場合は、ぜひ今回ご紹介する書籍を手に取って見てください。

歴史入門はこれだ「文化系のためのヒップホップ入門」

歴史の勉強と聞くと堅苦しいイメージがありますが、この書籍はヒップホップ文化に関して分かりやすく説明してくれています。難しい情報が多くなりがちですが、まずは入門編のこちらに目を通してみましょう!

より深く知りたいならこれを読め!「ヒップホップ・ジェネレーション」

こちらの書籍はヒップホップ文化をより深く知りたい方におすすめですが、内容が濃く初心者の方は理解するのに苦労するかもしれません。ヒップホップ文化はさまざまなカルチャーが複雑に絡み合ったものなので、ある程度知識をためた後にじっくりと読み進めてみましょう。

ヒップホップダンスを学べるダンススクール

ダンサーの中には自らのジャンルの歴史に関して詳しい方が多く、ジャンルやヒップホップの歴史が知りたい方は先生などに質問してみるのが好ましいです。ダンススタジオに足を運べばレッスン以外にも先生と情報が交換できますので、興味がある方は知識を集めてみましょう!

NOAダンスアカデミー

関東圏を中心にスタジオを構えている大手のダンススタジオで、HPにもダンスの歴史がふんだんに盛り込まれています。それぞれのジャンルにそれぞれの文化があるので、学びたい方はぜひ足を運んでみましょう。

NOAダンスアカデミー

ETC DANCE SCHOOL

こちらのダンススタジオもまた関東圏を中心に展開しており、HP上ではダンスジャンルの歴史や説明がしっかりとなされています。歴史に関する情報は難しくなりがちですが、丁寧な説明がなされていることから、信頼のおける情報が期待できます。

ETC DANCE SCHOOL

まとめ

ダンスのみならず、文化には様々な背景が存在しており、時として歴史を知る人たちの主観や脚色が混じっているという場合もあります。

歴史を知る上で矛盾点や相違点に出くわすケースもあるため、全てを鵜呑みにせず正確な情報を手に入れるのが大切です。ダンスの歴史に興味が湧いた方は、さまざまな意見を見聞きしてダンスの歴史について詳しくなってみましょう!

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