今回紹介するブルックリンステップは、ランニングマンに次ぐ人気のステップです。
このステップは、足の動きは決まっていますが、上半身の動きや手の動きなどは自由なので、個性も出しやすいステップになります。
一般的なブルックリンステップは、上半身の動きが弓を引くような動作に似ていることから「アロー」と呼ばれることもあります。
ブルックリンとは?意味や由来を解説
ブルックリンステップの名前の由来は諸説ありますが、その中でもメジャーな話を紹介します。
よく言われている由来としては、ニューヨークのブルックリン地区がこのステップの発祥だからという説になります。
ハーレム地区で有名なクルーが流行させたシェイク呼ばれるジャンルがあるように、発祥となった地区へのリスペクトも込めてその地区の名前が使われるということがヒップホップでは多くあります。
なぜニューヨーク・ブルックリンの名前がついたのか?
この名前が付いたのは、アメリカのニューヨーク州ブルックリン地区が発祥のステップだからと言われています。
また、このステップが生まれた 1980 ~ 1990 年代頃は、ブレイクダンスからステップ系のダンスへの転換期と言われており、この時期にはロジャーラビットやボビーブラウンなどの有名なステップも生まれたと言われています。
ヒップホップのステップは発祥の地区の名前であったり、そのステップを最初に踊った人の名前などがそのまま付けられることが多々あります。技の名前などを知っていくことでヒップホップの歴史についても知ることができるので、ぜひ調べてみてください。
動画で学ぶ「ブルックリン」基本編
このステップは、有名ダンサーのショーケースなどでよく使われているため、見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。
シンプルなステップではありますが、上半身の動かし方を工夫することで見せ方を大きく変えることもできるステップです。
実際にやり方やポイントなどを解説していきます。
ブルックリンの基本動作
基本の動作を上半身、下半身に分けて説明します。
上半身の動き
上半身の動きは、正面(ダウン)→ 右(アップ)→ 正面(ダウン)→ 左(アップ)という流れを繰り返していきます。
下半身の動き
下半身の動きは、正面 → 右 → 正面 → 左という流れを繰り返します。
先述の通り、基本的には下半身の動きができていれば、それはブルックリンステップになり、上半身の動きは自由です。どのような動きをしていても下半身のステップが正しければ問題ありません。ただ、いきなり自由といわれても困ってしまうと思いますので、まずはアローと呼ばれる弓を引くような動作を身に着けることをおすすめします。
右に向いた際には、左手を前に伸ばして右手は肘を曲げる。正面を向いた時にはもとに戻し、左を向く際は右手を前に伸ばして左手の肘を曲げるという動きを真似するところから始めましょう。
コツと注意するポイント
ポイント1.正面は上半身ダウン、横向はアップ
気を付けるポイントとしては、上半身は正面を向くときにはダウン、横を向くときにはアップの動きをするということです。アップとダウンのないステップではカッコよく見えませんので、リズムに合わせてアップとダウンもできるようしっかりと練習しましょう。横を向くアップの時には、胸を張ることを意識するとキレイな動きに見えるので、意識してみてください。
ポイント2.正面はベタ足、横向きはつま先立ち
また、足の動きは人により好みがありますが、横を向く際は両足共につま先立ち、正面を向く際はベタ足という動きを意識するとより力強い動きができるでしょう。常にベタ足でステップをするやり方や、片足をつま先、もう片方はかかとをつけるというやり方もあります。オススメは両足共につま先立ちですが、やりやすいものから試してみてください。
ポイント3.正面のポジションが超重要
中でも重要なのは、正面を向いているときのポジションです。正面を向く機会が多いからこそ、右もしくは左から正面に戻る際に同じポジションを作れるかがポイントになります。基本的には、ステップをやり始めた場所から動くことのないように意識してください。戻る地点が動いてしまうとカッコよさが半減しますので、注意が必要です。ここが上手くできるようになると、初心者でもカッコよく踊ることができるようになりますよ。
ブルックリンの練習方法
下半身の練習
まずは下半身の動きから練習しましょう。
「足を横向けて、戻す。反対に向けて、戻す。」ということを体に染み込ませましょう。音楽をかけずに動きの練習をし、慣れてきたら音楽をかけてリズムに合わせて足だけ動かしてみるという流れで練習することをおすすめします。
上半身の練習
ここまでできるようになったら、次は上半身です。足を肩幅に開き固定した状態で、先述の通り正面 → 右 → 正面 → 左と動かしていきましょう。
最初はスタンダードである弓を引く動きを身に着けられるように練習しましょう。上半身を練習する際は、正面を向いているときはダウン、横を向いているときはアップの状態になることを意識しましょう。ここがズレてしまうとカッコよさが半減してしまいます。
段階を踏みながら練習しよう
アップ・ダウンができるようになったら手を付けて練習するというように段階を踏みながら練習すると思います。上半身単体でもうまくできるようになったら、下半身のステップと組み合わせて練習していきましょう。組み合わせてもうまくできるようになれば、曲に合わせて踊ってみて、曲に合わせても踊れるようになったら完璧です。
ブルックリンはどんな曲に合う?
先述の通り、ブルックリンは下半身、特に足の動きで魅せるステップです。そのため、カッコよく見せるには、ロックダンスで使われるようなテンポの速い曲だとカッコよく見せやすいです。テンポが速い曲に合わせて、上半身は弓矢を引く動きにしたり、はたまたアレンジを聞かせて違う動きをしたりと混ぜながら踊ってみてもかっこいいでしょう。
オススメは、「Busta Rhymes」というアーティストです。DOPE さも見せやすいヒップホップで定番のアーティストです。
「Break Ya Neck」 など有名な曲も多くあり、アップテンポかつラップがカッコよく、ヒップホップの DOPE さも兼ね備えた曲が多いです。リズムに合わせるだけでなく、ラップに合わせて足技を見せるもかっこいいのでぜひ試してみてください。
ブルックリンにおすすめのダンスシューズ・服装は?
ブルックリンは少しいかつめな靴でラフな格好をしているとカッコいいです。実際によくブルックリンを使うダンサーもパーカーを着て、ダボっとしたズボンをはいて、ハイカットのシューズを履いている人をよく見ます。
ヒップホップ感を大事にするためにも、スウェットパーカーなどはオススメです。女性の方であれば、メンズのパーカーをオーバーサイズで着るのもありです!
ジェレミースコットのウィングなどもゴツくておすすめです。ブルックリンは足技になるため、足注目が集まりやすいですし、ゴツめのシューズを履いていると動きも見えやすくカッコよさが倍増しますよ。
まとめ
今回はブルックリンステップについて紹介しました。初級クラスのレッスンで習うような簡単なステップですが、自由度が高いステップであるため、個性が出しやすいステップです。
多くの有名ダンサーがショーケースで使っているステップなので、YouTube などで調べて参考にしてみてください。
紹介した通り、段階的にアローなど基礎から練習を始め、慣れてきたら個性を出せるようにアレンジしていきましょう