ダンスの基礎中の基礎となる「アイソレーション」。
ヒップホップに限らず、ダンスが上達するには絶対に欠かせない基礎技術です。
レッスンの最初に行う基礎ではあるものの、奥が深いので今回は優先順位の高い部位からやり方をご紹介します!
アイソレーションとは
アイソレーションとは、体の各部位を単体で動かす技術です。アイソレーションは日本語で「分離、独立」などの意味を持つ言葉で、ダンスに置き換えると「ある個所だけを動かすこと」と置き換えられます。ダンサーにとってはジャンルに限らず基本となる技術になるため、何度も練習しましょう。
すべてのダンスに役に立つ基礎トレーニング!
ジャンルを問わず、ダンスは細かいニュアンスやリズムを表現するために、ボディコントロールがとても大切です。
有名なダンサーは、そういったボディコントロールをスムーズに行うために、決まった部位のアイソレーションを練習しています。実際にレッスンに行ってみると、毎回ウォーミングアップの一環で行うほど重要な技術です。今回は、重要度の高い首・肩・胸・腰のアイソレーションを動画も交えて説明しますので、ぜひ動画も視聴してみてください!
アイソレーション上達トレーニング部位別4選!
首のアイソレーション【動画で紹介】
まずは首のアイソレーションを紹介します。首のアイソレーションは前後と左右の大きく2パターンを練習する必要があります。首が自由に動かせるというのはダンサーの基礎中の基礎となる技術なので、マスターしてください。
コツと注意するポイント
前後に関しては、見様見真似である程度できると思います。ポイントは、首を引くときに「顎を上げる」ではなく「顎を引く」ことをイメージすることです。顎が上に向かないように注意しましょう。
左右に関しては、最初は難しく感じると思います。首を動かしているつもりでも体も一緒に動いてしまいがちです。ポイントは、最初は手をクロスする形で肩を抑えながら練習することです。首のみが動くという感覚がわかるまでは、体を固定しないと難しいので、ぜひ試してみてください。
肩のアイソレーション【動画で紹介】
続いては肩のアイソレーションです。肩はウェーブを習得するときに必須になります。また、普段単体で動かさない箇所だからこそ、不思議さなども演出しやすくなりますよ。
コツと注意するポイント
肩を上下させることは簡単だと思いますが、上下のアイソレーションをする際は、腕を机の上などに置くことで固定し、肩以外が動かないようにしましょう。
左右に動かすためには、片方の肩が上がったら、反対の肩を下げるということを意識しましょう。
前に動かすには、胸を後ろに下げるイメージ、後ろへ動かしたいときは肩甲骨をくっつけるようなイメージを持つことがポイントになります。
慣れてきたら、前後・上下を連続して行い、肩単体を回す練習をすると可動域が広がりますよ。
胸のアイソレーション【動画で紹介】
次は胸です。胸を思うように動かせるようになると、動きにダイナミックさが出しやすくなるためダンスのかっこよさが増します。
コツと注意するポイント
胸は、前後と横に動かせるようにしましょう。
胸を前に出すときのイメージとしては、背中を極限まで反るイメージです。その際、おしりが動かないように注意が必要です。後ろに動かすときには、頭と肩が下がらないように注意しましょう。
横の動きでは、肩が地面と平行であることを常にキープしましょう。片方の肩が下がり、正面からみて体が傾いている状態になりやすいので、気を付けてください。
腰のアイソレーション【動画で紹介】
次は腰です。腰も首、胸と同様、前後左右の動きが基本となります。腰のアイソレーションが上達すると、ダンスにセクシーさが出てきたり、ダイナミックさが増します。
コツと注意するポイント
腰のアイソレーションで上半身を固定することと骨盤を動かすという意識をすることです。とはいえ、最初は骨盤を動かすイメージがわからないと思うので、腰に手をあて、手で骨盤を動かすイメージで練習しましょう。
横の動きを練習するときには、片方のかかとを上げ、片方のおしりを上げるイメージを持つとやりやすいと思います。
アイソレーション練習にぴったりの曲
アイソレーション練習は、音楽を流してリズムに合わせて体を動かしていきます。そのため、最初はビートがわかりやすくゆっくりな曲から始めるといいでしょう。
おすすめは、『Still D.R.E ft.Snoop Dogg』(Dr.Dre )です。
曲調もゆっくりで、ビートもわかりやすい曲です。また、イベントなどでもよく使われる曲なので、知っていて損はない曲です。
慣れてきたら少しずつ早い曲にチャレンジをしていきましょう。
少し速い曲では『Without Me』(Eminem)などがオススメです。
Eminem(エミネム)の曲はビートがわかりやすい曲なので、カウントが取りにくいこともないですし、テンションも上がりながら練習できると思います。
アイソレーションは地味な練習になるので自分が好きな曲を使い、気持ちを上げることがベストです。その際にカウントの取りやすさということだけ忘れずに曲を選びましょう。
初心者ダンサーにおすすめ!ダンスの基礎練習用DVD3選
ダンス教材、DVD、書籍、動画など、世の中には教材となるものが多々あります。しかし、多くあるからこそ何を参考にすればいいか悩むこと多いと思います。そのため、ここでは初心者ダンサー向けに作られた簡単な基礎練習用DVDをご紹介します。
27日間のヒップホップダンス上達プログラム
まず紹介するDVDは「27日間のヒップホップダンス上達プログラム」です。
ヒップホップダンス未経験者でも、ヒップホップダンスが27日間で習得できるように構成されているダンスDVDです。基礎~応用まで段階にわけて用意されており、基礎の基礎であるリズムの取り方だけでも20分以上の解説があるなどかなり丁寧な説明があります。もちろん、今回紹介しているアイソレーションについての説明もありますよ。
ヒップホップダンス革命
2つ目は、「ヒップホップダンス革命」です。
こちらのDVDは、ダンス必修化対策として、保健体育の先生へ向けたヒップホップダンスDVDになります。保健体育の先生向けではあるものの、初心者から教える側に回らなければいけない方に向けたDVDなので、解説が丁寧かつ論理的です。振付などはあまりありませんが、ストレッチや体のメンテナンスなどの解説もあり、基礎から学びたい人にはオススメjの内容ですよ。
賢いお母さんにだけ選ばれる!KOTAのキッズダンス
最後に紹介するのは、「賢いお母さんにだけ選ばれる!KOTAのキッズダンス」です。
このDVDは、キッズ向けに作られているため解説がとてもわかりやすいです。そのため、年齢関係なく、基礎中の基礎から学びたいという人には向いている内容です。ボリュームも豊富で、振付もたくさんあるので、楽しみながら練習できるDVDです。
以上の3点がおすすめのDVDになります。どれも初心者向けでわかりやすいレッスンになっているため、練習にうってつけですよ。今だと、直接レッスンに行く、YouTubeなどの動画を視聴するなどの手段がありますが、DVDが1番丁寧に説明されているので、ぜひ活用してみてください。
ダンスの基礎「アイソレーション」 まとめ
今回は、首・肩・胸・腰のアイソレーションについて紹介しましたが、この4か所はあくまでも基礎中の基礎です。今回紹介した部分以外にも、手首や足首などの体の関節部分は全て単体で動かせるので、少しずつ練習する箇所を増やしていくこともオススメします。練習をすることで、各部位の可動域も広くなり不思議でかっこいいダンスができるようになりますよ!