ロックダンスとは一体どんな踊りなのでしょうか? ここではその特徴や基本の動作をご紹介していきます。初心者でも本格的に学べるスクールも紹介していますので、興味を持った方は是非参考にしてみてください。
ロックダンスとは?
ロックダンスは 1970 年代に誕生したストリートダンスのジャンルの1つ。ロック (Lock) とは鍵をかけることを意味し、ジャンプや足のステップ、激しいノリの動きから突然静止してポーズを取るスタイルが特徴的なジャンルです。
突然静止する動きがある「Lock」のダンス
ロックダンスは、突然静止する動き「LOCK(ロック)」を取り入れた踊りです。LOCK はその名の通り鍵をかける動きを真似したもので、腕の関節に力を入れて「カチッ」と動きを止めます。
踊る曲は 60 ~ 70 年代ファンク・ディスコなど
ロックダンスは、ロックダンスが有名になった 1970 年代に流行っていたファンクやソウル、ディスコなどの音楽で踊られてきました。現在はダンサーによってはエレクトロ音楽やハウスミュージック、R&B 等を使って踊ることもあります。
コミカルな動作が多い
1972 年にアメリカの TV 番組「Soul Train」にてロックダンスオリジネーターの Don Campbell(ドン・キャンベル)が結成したロッキン・ダンスチーム「The Lockers(ザ・ロッカーズ)」が有名になりました。
「The Lockers(ザ・ロッカーズ)」はシマシマのシャツに大きな帽子など、派手でピエロのような恰好をしていてメンバーのキャラクターも様々。それぞれの個性を生かしたコミカルな動きをしていて、現在でもロックダンスはそのコミカルさを真似て踊られています。
ロックダンスの成り立ち
ロックダンスは、前述のアメリカ人 Don Campbell(ドン・キャンベル)によって生み出されました。彼は 1969 年のロサンゼルスで、当時流行っていたファンキーチキンというステップを踊ろうとしましたが上手くできませんでした。彼の動きはカチカチに固まったような動きで、その動きがまるで鍵をかけるような動作であったため、周りはそれをロックダンスと呼ぶようになりました。
ロックダンスの動き
また、ドン・キャンベルが彼を笑った観客を指差ししたことから始まった「ポイント」や、挨拶するときにタッチするような動作「ファイブ」、どっちの道に行くか迷ったような動き「ウィッチウェイ」など、普段の何気ない動作がロックダンスではたくさん使われています。
ロックダンス入門1.基本技・ステップ
それでは、動画を視聴しながらロックダンスの基本的な動きとその方法をみていきましょう!
ロックダンスの基本技「トゥエル」
トゥエルの練習方法
1.身体のラインに沿って手を上げていく
2.肘が肩のラインまで来たら、手首を肩より上へ上げる
3.耳元で手首を後ろへ返したら前へ返し戻し、手を下げる
トゥエルのコツ
手首を返すときは、手首をリラックスさせバウンスするように行いましょう。手を下すときは上げた時と同じ軌道で戻します。
ロックダンスの基本技「ロック」
ロックの練習方法
1.両足に体重を乗せ、両肘を伸ばす
2.片足に体重を乗せ、両肘を曲げる
ロックのコツ
しっかりと肘を曲げ、片足に体重を乗せます。ロックした後は身体がぶれないようにしましょう。胸を内へ入れるようにするとしっかり重心が乗ります。
ロックダンスの基本技「ポイント」
ポイントの練習方法
1.肩肘を引き上げ
2.肘が肩の高さに来たら手を指さしの形にして肘を伸ばす
ポイントのコツ
手を戻すときは、肩の高さで肘を折りたたんだ後、腕を銅のラインに沿わせておろす、というように指を指史にいくときと同じ軌道をたどって戻します。
ロックダンスの基本技「ファイブ」
ファイブの練習方法
1.片方の手のひらを出す
2.もう片方の手のひらで出しておいた手のひらをたたく
ファイブのコツ
手のひらをたたく(クラップ)する時に、たたかれる方の手の手首を上へ返します
ロックダンスの基本技「スキーターラビット」
スキーターラビットの練習方法
1.片膝を上げる
2.上げた足を前へ蹴る
3.上げた足を戻して揃える
4.戻した足を前に 1 歩踏み込む
5.ホップして踏んだ足の膝を上げる
6.上げた足の膝を伸ばしてキック
7.キックした足を着地
8.もう片方の足を踏み直して着地
スキーターラビットのコツ
キックするときは、膝下をリラックスさせた状態で行いましょう。リズムに合わせてホップしながら、つま先に体重をのせるようにすると動きやすくなります。
ロックダンスの基本技「キックウォーク」
キッズウォークの練習方法
1.左膝を上げる
2.上げた膝を伸ばすように蹴りだす
3.足を入れ替え右膝を上げる
4.右足を下げ足が床につくと同時に両足をガニ股に開く
キッズウォークのコツ
小刻みに跳ねるリズムを意識しましょう。
ロックダンスの基本技「ウィッチアウェイ」
ウィッチアウェイの練習方法
1.トウェルをまき、巻いた手でハンマーのように叩く動作をする
2.ハンマーのように叩くと同時に片膝を上げる
3.上げた膝を真下に下ろす
4.右足に移行して膝を返す
5.3.4.を繰り返す
ウィッチアウェイのコツ
足を横に上げるときはかかとから巻くようにして上げましょう。練習方法としては、バウンスしながら体重を右足、左足、右足と乗せ換える練習をしてから行うとやりやすくなります。
ロックダンスの基本技「スクービードゥ」
スクービードゥの練習方法
1.トゥエルをする
2.ロックする
3.片足で前にキック
4.キックした足を着地すると同時にもう片方の足を上げる
5.もう片方の足を着地する
スクービードゥのコツ
片足をキックするときに片を少し内側に入れてカッコつけましょう。バリエーションも様々で、トゥエルをせずに、踊りから入る方法もあります。
ロックダンスの基本技「リオウォーク(ロックステディ)」
リオウォーク(ロックステディ)の練習方法
1.片膝を上げます
2.上げた足を伸ばし体の外側につく
3.腰を伸ばしてない足の方へ移動
4.腰を伸ばした足の方へ移動しながら両足を揃える
5.反対足で1~4までを繰りかえす
リオウォーク(ロックステディ)のコツ
片足を上げるときは、しっかり足首まで上げましょう。慣れてきたら腕も動かしてリズムを取りましょう。
ロックダンスの基本技「ゲッダン(スプリット)」
リオウォーク(ロックステディ)の練習方法
1.両足を開いてスタンスを見つける
2.両足と手を使って体重を分散させながら落ちていく
3.上半身の力が下に落ちた反動で上体を引き上げる
4.上体が上へ戻ったら両足を閉じる
リオウォーク(ロックステディ)のコツ
足幅のスタンスを広めにとりましょう。膝を痛めないために、両足のかかとに体重を乗せ、その次に手を床につき、体重をコントロールしながら床へ落ちましょう。
ロックダンス入門2.ロックダンスの代表曲
次に、ロックダンスでよく使われる曲、ロックダンスに使ったらカッコいい曲を紹介します。
James Brown(ジェームス ブラウン)「Sex Machine(セックスマシン)」
いきのいい掛け声、歌声と共にファンキーに踊りたいならこちらの曲がおすすめ。
Isaac Hayes(アイザックヘイズ)「Disco connection(ディスココネクション)」
クールで大人っぽく、カッコよく踊りたいならこちらの曲がおすすめ。
Chic(シック)「Le Freak(リ フリーク)」
ロックダンスが生まれた 1970 年代の雰囲気を感じながら踊りましょう!
Prince(プリンス)「Chelsea Roger(チェルシーロジャー)」
移り変わるメロディーが素敵な曲です。
Earth wind & wire(アースウインドアンドファイヤー)「Boogie Wonder Land(ブギ―ワンダーランド)」
ディスコでも使われるこの曲は、大勢で盛り上がる踊りをするときにもおすすめ。
ロックダンス入門3.ロックダンスの衣装
次に、ロックダンスを踊るときにピッタリな衣装を紹介します。
セットアップスーツが主流
ロックダンスは、シャツにベストを合わせたり、ジャケット、スーツなどで踊ることが多いです。セットアップスーツを着れば大人っぽく、シックなイメージでカチッと決めることができます。
靴
ロックダンスの靴も、衣装に合わせてフォーマルなものにしたり、カジュアルな T シャツスタイルの場合は、スニーカーを合わせたりします。
ロックダンスが学べるスクール
ロックダンスをはじめてみたい! と思ったら、次のスクールがおすすめです。初心者でも安心して、プロの先生から基礎から応用までしっかり学ぶことができます!
NOA DANCE ACADEMY(ノアダンスアカデミー)
新宿、池袋、秋葉原、恵比寿など都心に複数店舗あるダンススクール。
クラスの数が多く、先生もコンテストやバトルなど第一線で活躍されている方ばかりです。
TOKYO STEPS ARTS(東京ステップスアーツ)
東京の高田馬場にあるダンススクール。
定額制の受け放題システムがあり、様々なジャンルを受けてみたい人にもおすすめ。
DANCE WORKS (ダンスワークス)
東京の渋谷にあるダンススクール。本格的にきっちり学びたい方はこちら。レッスンでは各先生のこだわりのポイントを直伝してくれます。
DANCE WORKS (ダンスワークス)まとめ
ストリートダンスの中でも人気の高いジャンル、ロックダンスについて詳しく知ることができましたか? カチッとポーズを決めたり、足技やアクロバティックなな動きも多いロックダンスはこどもから大人まで楽しむことができます。
基本の形が決まっているので学びやすいのも特徴です。そんなロックダンスに興味を持ったら、ここで紹介した動画を参考に、基本のステップや技を練習してみましょう!やっているうちにあなたもきっとロックダンスの魅力にハマるはずです!