1980 年代から流行したステップであるボビーブラウン。ヒップホップの中でもニュージャックスイングというジャンルで重宝されていたステップになります。
ボビーブラウンというアーティストが代表曲で踊っていたステップを当時のダンサーたちが真似をし、今なお受け継がれている歴史ある技です。今回はこのステップのやり方を動画も交えて説明します。
ボビーブラウンの名前の由来とは
1980 年代に流行した、ヒップホップの派生ジャンルであるニュージャックスイングの代表曲「Every Little Step」でボビーブラウンが踊っていたステップが由来になります。この曲のさび部分で踊っていたこのステップが特徴的だったため、この名前が付き今なお人気のステップとして多く使われているステップです。
ステップ系ダンスへの移行期に誕生
この時期はブレイクダンスからステップ系のダンスへの移行期だと言われています。ニュージャックスイングというジャンルを確立した時代のステップではありますが、ヒップホップで長年にわたり使われているステップの一つです。また、このステップ系のダンスの中でも最近はシャッフルダンスなども有名ですが、その元祖とも言えるステップになります。
そもそもボビーブラウンとは誰?
ボビーブラウンとは、1980 ~ 1990 年代を中心に流行したアメリカ出身の R&B 歌手でありダンサーです。1983 年、13 歳の時に New Edition というアイドルグループの一員としてデビューをしました。1986 年には脱退し、1897 年にはソロデビューをしています。
代表曲には「Girlfriend」や「Every Little Step」などがあり今なおテレビで流れることはもちろん、ダンスのイベントでも流れている曲なので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。また、ホイットニーヒューストンと結婚していたことも有名ですね。単に歌うだけでなくダンスも魅力的だったため、当時は MC ハマーと共にダンスを真似したいアーティストとしてクローズアップもされていました。
名前が使用された理由
先述の通り、彼の代表曲である「Every Little Step」で使われていたステップであり、多く人が真似したことがスタートです。当時はテレビでダンス甲子園などが流行していたため、この曲が注目を浴びると同時にみんなが真似をしました。ブレイクダンスが主流だった時代に、このステップを流行させたのがボビーブラウンであるため、彼へのリスペクトも込めて名前がそのまま使われていると言われています。
動画で学ぶ「ボビーブラウン」基本編
レッスン動画を見ていただければわかると思いますが、このステップは初心者にとっても簡単なステップです。EXILE のダンサーたちが曲の振付で使っていることも多々あるため、このステップ自体を見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。それでは、実際のやり方やポイントなども紹介していきます。
ボビーブラウンの基本動作
このステップは先述の通り、ニュージャックスイングのステップです。そのため基本的には 16 ビートに合わせるステップです。通常は 8 ビートといわれる 8 カウントで音を取りますが、さらに細かくエンカウントまでとるのが 16 ビートになります。16 ビートさえ理解できてしまえば、ステップ自体はとても簡単です。
動作としては、足をそろえて、横に飛んで元の位置に戻る前に飛んで戻るという動作をリズム・ビートに合わせて行うだけの至ってシンプルなステップです。
上半身は特に決まりはありません。メジャーな動きとしては、ベンチプレスをするように腕を前に出して戻すという動きをしたり、肩を上下させるなどという動きがメジャーになります。肩を動かしながらできるようになるとオシャレなステップになります。
コツと注意するポイント
ポイント1.頭の位置を動かさない
上手く見せるポイントは、頭の位置を動かさないということです。基本的には頭の位置を固定し、足のみ前や横などに動かしていきます。頭の位置を固定することで、足をもとの位置に戻しやすくなるため、よりきれいに見えるようになります。
ポイント2.まずは 16 ビートを刻めるように
まずは、16 ビートをとれるように練習をし、できるようになったら頭を残して足のみを動かす練習をする。ここまでできるようになると、上半身を動かせるように練習するというように、段階を踏んで練習していくことが上達のコツです。慣れてきたら前後、左右だけでなく斜めに動いてみたり、回ってみたりというアレンジを加えてみるのもいいと思いますよ。
ボビーブラウンの練習方法
練習方法は、とてもシンプルです。まず、最初にすべきなのは 16 ビートをとれるようにすることです。先述の通り、このステップはニュージャックスイングのステップなので、16 ビートが基本です。
しっかりと 16 ビートをとれるようになったら、次は足です。足はまず頭を動かさずに前後、左右と動かせるように練習してください。足の練習では必ず頭を固定するということを意識しないとボビーブラウンではなくなってしまいますので、注意してください。足も最初は音を気にせず動きを覚え、動けるようになったら、音楽に合わせて動いてみましょう。
足までうまくできるようになったら、腕も合わせて練習すると、よりカッコよくなります。
腕を動かしたり、肩を動かしたりと工夫することで個性も出していけます。慣れてきたら、前後、左右に動くだけでなく、頭を中心に回ってみるなど自由に動けるように練習しましょう。
自由度が高いステップだからこそ、慣れてきたら個性を前面に出していきましょう。
ボビーブラウンはどんな曲に合う?
先述の通り、基本的には 16 ビートに合わせて踊るステップです。そのため、テンポの速い曲、特にニュージャックスイングに分類される曲で踊る方がカッコよく見えます。シンプルな動きであるため、スローテンポの曲だとキマりにくいので、注意してください。
具体的に曲名を上げるのであれば、やはりこのステップが生まれた曲である「Every Little Step」(Bobby Brown)でしょう。
PV も YouTube に残っているので、実際にどうやって使われているのかを見ることもおすすめです。
また、「 King of Rock」(Run DMC)など、この時代に流行した曲はニュージャックスイングの要素が強い曲になるため、カッコよく踊れる曲だと思います。
ボビーブラウンにおすすめのダンスシューズ・服装は?
やはり、ボビーブラウンをするのにオススメなのは、ニュージャックスイング風の服装です。ニュージャックスイングといえば、1980 ~ 1990 年代発祥のジャンルになるので、全体的にダボっとした服装ですね。
例えば、サルエルパンツなどはオススメです。ダボっとしつつも、現代の流行りからもズレすぎないという点でもオススメ衣装といえるでしょう。
また、早いテンポで動くステップなので、シューズは軽めのものであれば動きやすいでしょう。
少しダボっとさせ、軽いシューズということがおすすめポイントです。1980 ~ 1990 年代の文化をリスペクトしつつ、自分に合った服装を探してみてください。
まとめ
今回は、基本ステップであるボビーブラウンを紹介しました。アップテンポの曲に合うステップで、自由度の高いステップなので個性も出しやすいのでオススメです。また、長年愛されているステップなので、ヒップホップの歴史を学ぶという点でもとてもいいと思います。ニュージャックスイングというジャンルを確立された時代のものではありますが、ヒップホップの基礎となっている簡単かつ重要なステップです。練習をすれば簡単に身に着けられるステップなので、ぜひ練習してみてください。